そーやんさんは、鹿児島で30年以上続く家業の有機農業を手伝いながら、自然農法の重要性を実感し、日々の活動を通じて自然との共生を模索しています。鹿児島県の実家で農業を手伝いながら、有機農業の理念を理解し、福岡の糸島での自然農の研修を受け、自然農法の素晴らしさに目覚めました。自然の中で育ち、自然の力を感じる中で、自然農法が自身に適していることを知るのです。
しかし、有機農業と自然農法との融合に苦慮し、就労者給付金が降りなかったり、未来への不安を感じたりと、試練に直面します。しかし、そこで一念発起し、野菜を売らない農業を始めました。さらに、自然農法の理念を広めるために、コラムの執筆やYouTubeチャンネルの開設、ZOOMを活用した説明会や体験農業など、様々な活動を展開しています。これらの活動を通じて、そーやんさんは自然との共生を追求し、自らのユニークな農業哲学を地域や世界に発信しています。
畑は小さな大自然 そーやん:自然農法とは? ダンゴムシと共存する畑の秘訣
YouTubeを開始したきっかけは、子供が病気になりコロナ禍で外出が制限されたため、自宅で仕事をすることが増えたためだと、YouTubeライブで語られていました。YouTubeでは主にライブ配信を行っており、視聴者からは実際の声を聞けることが喜ばれているようです。
「畑は小さな大自然 そーやん:マイナビ農業」というサイトは、2017年に農業界の発展を目指して作られたサイトで、農業に従事する人々のための情報が凝縮された場所です。そーやんさんは、2018年から2024年現在までこのサイトでコラムを執筆しており、多くの人が彼の記事を参考に自然農を始めたりしています。YouTubeには公開されていない情報も、コラムに掲載されていることもあるようです。
自然農法とは、自然の力を最大限に活用して農作物を育てる方法のことです。具体的な基準は確立されていませんが、土を耕さず雑草を取らずに栽培することが一般的です。また、虫との共存が重要となります。特にダンゴムシは、カニやエビの仲間であり、落ち葉や枯れ草、害虫を食べて土壌を改良してくれる役割があります。ダンゴムシを排除すると、他の有害な昆虫が増えてしまう可能性があるため、彼らは非常に重要な存在です。
ダンゴムシは野菜の葉っぱも食べてしまうため、共存をうまく管理することが難しい面もあります。ダンゴムシの増殖をコントロールするためには、適切な敷地の管理が必要です。ダンゴムシのように、自然界で働いて人間に利益をもたらす昆虫を「益虫」と呼びます。益虫の例としては、ダンゴムシの他にミツバチやカイコが挙げられます。
畑は小さな大自然 そーやん:ダンゴムシの生態について詳しく知る
マイナビ農業のそーやんさんが、自然農法についてコラムを寄稿しました。従来の農法では、雑草は一掃することが重要視されてきましたが、自然農法では必要な雑草を残し、土壌の改良に活用する手法です。雑草は栄養を吸収する力があり、根が強靭です。そのため、根元から引き抜くのではなく、地面近くの成長点で刈り取ることで、根が土壌を耕し、微生物を活性化させます。光合成によって炭水化物を分泌し、微生物を引き寄せることで、土壌の健康を促進します。また、抜いた雑草は土壌の上に敷いて肥料として活用されます。土壌の保水性を高めるために、夏季には草を刈り取らずに残しておくことも有益です。これにより土壌の水はけも向上し、畑が自然の生態系として機能することが期待されます。
畑は小さな大自然 そーやん:自然農法とは
昔は自然農法を取り入れる農家が少なかったため、知識も不足しており、そーやんさんも別の県まで研修に行って学びました。そーやんさんは自然農法についてコラムで茅で土を作る手法を説明し、細かく指導もしています。この手法では、雑草も土にしていくことが重要です。雑草が刈られて土に変わることで、土壌に豊富な有機物が補強され、土が強化されていくのです。畑はまさに小さな大自然なのです。
そーやんさんは自然農法を実践する際にデメリットも感じています。それは、年配の農家たちが理解してくれないことや、広い農地では手で管理することが難しいこと、生態系が豊かになるため虫が増えること、細かい草刈り作業が大変であること、そして自然農が収益に繋がらず、農業として成り立たないことなどです。自然農法は大量生産が難しく、農家としての収益をあげるのが難しい一面もあります。また、自然農法は一般的な農法とは異なるため、農家仲間との関係にも気を遣う必要があるそうです。
それでも、そーやんさんや自然農法を実践する農家は年々増えています。そーやんさんは地元鹿児島出身ですが、方言を使っている周りの人々とは違い、動画や体験農園、YouTube活動を通じて意識的に標準語で話すように努めています。そーやんさんの本名は橋口創也さんであり、そーやんと呼ばれるようになった経緯があります。そーやんという方言は鹿児島独特の方言ではないことがわかりました。