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・領収書・参加証の発行について
現地参加者には、ご希望者のみ参加証を発行します。また、オンライン参加者につきましても、ご希望者のみ領収書を発行します。 icpic2022@gmt.jtb.jp(JTB グローバル・マーケティング&トラベル)へお問い合わせください。
日本哲学会は、哲学研究の発展と研究者間の活発な交流を目的に設立された、国内最大規模の哲学系学会です。本学会では、公式欧文ジャーナルとして『Tetsugaku』(電子ジャーナル)を刊行しておりますが、次号の特集テーマは”Philosophy of Philosophical Practice”です。現在、英・独・仏語による特集テーマの論文投稿を受け付けております。論文投稿の締切は2022年10月30日です。なお『Tetsugaku』は匿名審査制度を採用しています。 子どもの哲学(P4wC)や哲学プラクティスに関する英・独・仏語の論文を発表する場の一つとして、情報提供いたします。詳しくは以下をご参照ください。
日本哲学プラクティス学会は、子どもの哲学(P4wC)や哲学カフェなど、哲学を通した様々な実践について学際的に研究することを目的に設立された研究組織です。本学会では、日本語の機関誌『思考と対話』(電子ジャーナル)を刊行しており、投稿は随時受け付けております。子どもの哲学(P4wC)や哲学プラクティスに関する日本語の論文を発表する場の一つとして、情報提供いたします。なお、『思考と対話』では匿名審査制度を採用しています。投稿の際は下記の投稿規定をご参照ください。
歓迎の言葉
ICPIC会長、アリエ・キゼル(ハイファ大学教授)

ICPIC実行委員会を代表し、立教大学で行われる第20回ICPIC東京大会のウェブサイトへいらっしゃった皆様を歓迎いたします。私たちは今回もこの大会が、さまざまな研究者、学者、実践者が、互いにプレゼンテーションや対話を通じて、会場の内外で交流し、豊かで教育的で哲学的な経験を得る機会になると確信しております。
本大会のテーマは、「教室の中での哲学、そして教室を超えていく哲学:文化的・社会的・政治的な差異を越えた子どもの哲学(P4wC)(Philosophy in and beyond the Classroom: P4wC across Cultural, Social, and Political Differences)」です。過去20年間、日本では、子どもの哲学、そして哲学カフェのような様々な形の哲学的実践が急速に、そして力強く発展してきました。特に2011年に発生した東北地方での大地震と津波は、日本で暮らす人々にとって、根元的な命の価値、人の繋がり、そして社会と文明の方向性を深く考えさせる出来事でした。このような状況のもとで、日本の人々は、哲学的対話の重要性、そしてそれが市民や学校に通う子どもたちにとって重要であることを理解してきました。多くの日本の子どもたちが、教師や親たちよりもP4wCのクラスで哲学的題材について話し合うことを楽しんでいます。また、ますます多くの教師たちがP4wCを自分のクラスに導入しようとしています。
私たちICPICは、再び、本大会が、子どもの哲学のコミュニティとして、世界中の研究者や実践が出会う場所、そして、創造的、批判的に議論するために意見を交換し合う場所となることを望んでいます。この東京大会で再び、子どもとの哲学的探究の研究者や実践者たちが集まり、何事にも囚われずに考える人を育てるという理想を目指した私たちの取り組みを吟味したいと思います。私は皆さまをICPICに招待し、この大会が皆さまの拠り所であると感じていただきたいと思います。
私たちは、東京の熱心な運営チームと職員の皆さんの、この大会の組織運営、受け入れのための多大な努力に感謝します。この大会が全ての参加者にとって活気に溢れ、色鮮やかな経験になることを確信しています。
本大会、そしてその前後のワークショップにおいて、皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
ICPIC会長
アリエ・キゼル (Arie Kizel)
ハイファ大学、イスラエル
Faculty of Education
University of Haifa, Israel
akizel@edu.haifa.ac.il
大会テーマ
教室の中での哲学、そして教室を越えてゆく哲学
〜文化的・社会的・政治的な差異を越えた子どもの哲学(P4wC)〜
2022年8月に東京で開催されるICPIC 2022は、参加者と発表者が各々の実践について、その複雑性を踏まえ、様々な角度から考える機会となります。この目的をかなえるべく、私たちは日本でのICPIC 2022を組織するにあたり、国内の多くの実践者のほか、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、中東、アフリカ諸国、その他多様な地域の実践者にご参加いただき、共にP4wCについて理解を深める場をつくりたいと、強く願っております。私たちはこれを機に、P4wCとは何か、そしてどうあるべきかを考えるにあたっての、新しい道を拓くことができるでしょう。さらに、私たちは今、新型コロナウイルスの蔓延によって引き起こされた地球規模の諸課題に、共に直面しています。多様な文脈から得られた知識や洞察をここに集結させることによって、哲学対話の未来を考える機会としたいと思います。
*注意:この学会は、新型コロナウイルスの状況が改善された場合には、対面式で行う予定です。しかし、今回のICPIC東京では、実験的にオンラインでの会場もいくつか用意する予定です。Zoomでの発表をご希望の方は、申し込み用紙にその旨をご記入ください。
発表テーマの例
- 学校や教室におけるP4wCの実践とその課題
- 教室以外の場所でのP4wC的な実践
- 対話的な探究を通した教育の理論化
- 哲学的対話の社会的文脈における実践的応用
- ケアとP4wC
- 対話的探究によるシティズンシップと政治教育
- 対話的探究による文化的・言語的多様性
- 社会的包摂(インクルージョン)のためのP4wC
- SDGs / 環境教育のためのP4wC
- ポスト植民地主義のためのP4wC
- 地域創生のためのP4wC
- 対話のインクルージョン(包摂)とエクスクルージョン(排除)
- 哲学対話の進行におけるジェンダー、人種、民族的差異

立教大学教授
主催
共催:立教大学文学部、及び、文学部教育学科
後援:日本哲学会、日本哲学プラクティス学会